令和2年度 会長 吹谷 芳郎(ふきや よしろう)
平成28年8月
「北裏防災会」発足のご挨拶
北裏防災会 会長 玉井 誠
3年前、地域内の災害予防及び二次災害の防止、復興に必要な活動を援助する為、練馬区の区民防災組織として、関町南北町防災会は結成されました。これまで副会長兼事業部長として様々な学習・体験・訓練をさせていただきました。このたび関町南北町の防災会が3つの地域に分割して活動することとなり、関町南4丁目15番~26番は新たに『北裏防災会』として出発する運びとなりました。今後3つの防災会は、『関町南北町三防災会連合』として運営を行っていきます。連合行事として合同防災訓練・研修会も実施します。
災害発生時、どうやって自身の命を守るか、どうしたら家族や近隣の命を助けられるか。「自助/共助/公助」という考え方がありますが、家庭でできる家具転倒防止や備蓄品の取り扱い、救急救命法を学ぶことが「自助」であり「共助」にもつながります。いざという時「公助」である行政支援を待つこととなりますが、災害発生時、ライフライン停止等で、大きな混乱が予想され、国や自治体による「公助」が機能するまでの間、地域コミュニティによる「共助」が、災害対応の大きな鍵となります。
阪神淡路大震災や東日本大震災では、町会や地域防災組織の活動が活発であった地域と、そうでない地域とでは消火・救出・救援物資の配分・炊き出し・消息把握など情報の伝達・管理で、雲泥の差があったことが報告されております。いざという時の冷静な判断、迅速な行動、近隣や地域に関わる全ての人との速やかな連携、行政と協働できる人材が地域に一人でもいれば、どれほど心強いことでしょうか。
太古の昔から人類と自然の戦いは続いていますが、科学技術が発達した今でも、いつ発生するか、確実な予測・判断が難しいのが自然災害です。死と隣り合わせの状況の中、防災弱者の高齢者、乳幼児、障害を持つ方など特別な支援の必要な方もいらっしゃいます。もちろん健康で体力に自信があり、自分には助けなど不要だと思われる方も非常時はいつ「助けられる側」になるか分かりません。一人ひとりができる範囲で災害と戦う力「災害対応力を高めること」に決して無駄はありません。「北裏防災会」は地域の人を誰一人犠牲にしないという思いを共有し「共助意識の醸成」「自己の防災力の向上」を目的とし「地域の人と人が心を通わせ合う中で、初めてはじめて可能となる」災害対策について、楽しく豊かに学び合いたいと思っています。ご協力いただける方は玉井までご連絡ください。(※)
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