7◇ これからの防災について
スマート防災という言葉を知りました。全国の地域が行っている訓練(主に避難・消火・救助)だけでは災害に対する準備は不足している、いまの訓練の主流は災害後対処訓練であると。これからは災害予防訓練(災害時を状況別で命をどのように守るのか、災害時に火を出さない方法は、災害時に閉じ込められなくするには等)と合わせて実施してこそ訓練の効果が活かされるとのことであった。
皆さんはご存知でしょうか。世界で起こるマグニチュード(M)6以上の地震のうち、5回に1回は日本で発生していることを。
阪神淡路大震災は1995年1月17日5時46分52秒に発生。M7.3の直下型地震でした。亡くなられた方の約90%は建物の倒壊によるものでした。ゴゴーという地鳴り(約3.7秒)のあとに強い揺れが10秒程度続きました。
【写真提供:神戸市】
あるコンビニの地震時のカメラ映像を視聴しました。映像には店員さんとレジ前のお客さんが、同時に自動ドアの方を向かれました(自動ドアが振動していたと思われる)。その後強い揺れが発生し陳列棚が倒れ下敷きになる姿が映っておりました。
私たちは普段からもし災害が発生したらどう行動すれば良いのか、様々な状況での災害を想定していく事が必要だと頭で理解していても、実際に災害に遭遇すると行動に移す事が出来るだろうか。人間は突発性の災害が発生した場合に、落ち着いて行動できる人は約10%、凍り付いて動けなくなる人は約70%、パニックに陥る人は約15%という研究結果がある。これからの防災活動には、災害予防訓練が重要であると考えさせられました。
2017年5月 北裏防災会 玉井 誠