平成26年7月1日
会長 あいさつ
関町南北町防災会 会長 梶 秀樹
本年4月の総会で、土屋均前会長の後任として、会長の御指名を受けました。これまで地元の活動にはほとんど関わってきませんでしたが、昨年3月まで、大学で「都市防災」を教えておりましたので、長年の研究で蓄積してきたことを、少しでも地元の皆さまに還元できればと思い、お引き受けした次第です。
御承知のように、この関町南北町は、約5,300世帯、人口約11,000人の大変な大所帯です。ところが、昨年の本防災会の発足以来、役員として積極的に協力をして頂いている方々は、20名に満ちません。つまり、いざ地震が起きた時には、この役員だけで地域の被害に対処することは、とうていできないことは目に見えています。そこで、防災会としては、地域全体を、20~25程度のブロックに分けて、1ブロック約200世帯を一つの班として、地震が起きた時には、この班単位で、初期消火・生き埋めになった人やけが人の救出救護・災害時要援護者の介護、などをして貰うような体制を整えてゆこうとしています。このホームページにもお願いの記事を載せていますが、各ブロックで班立ち上げの世話を引き受けて頂ける方を募集していますので、宜しくお願い致します。
南北町防災会としては、こうした体制を作り上げてゆくお手伝いを初め、各種の防災訓練や講演会およびイベントの企画、防災だよりの発行、防災資機材の購入、地元の企業や商店会などとの災害時応援協定の締結など、平常時にやるべきことを中心に活動を続けてゆきたいと思っています。
皆さまのご協力をお願いいたします。
平成25年4月1日
初代会長 あいさつ
関町南北町防災会 初代会長 土屋 均
日頃から私どもの活動にご理解とご協力を賜りありがとうございます。関町南北町防災会は、関町北2丁目と関町南4丁目をエリアとした関町南北町会を母体とした区民防災組織で、地域住民のボランティアによって組織されています。これまで防災会は会員の高齢化や担い手の不足により、活動が長い間休止状態にありましたが、東日本大震災などを教訓に地域防災の重要性を再認識し、防災会への参加をチラシ等で広く呼び掛け、平成25年4月に再結成されました。
防災会は「消火、救出救護等の活動により、まちを守ることを目的とする組織」と位置付けられており、「避難拠点の運営協力、避難者の支援等の活動を目的とする組織」である避難拠点運営連絡会などと連携しながら、地域内の災害予防および二次災害の防止、復興のために必要な活動を実施してまいります。
私たちの地域に想定される災害のうち、最も被害が大きいと考えられる首都直下型地震は向こう30年に70%の確率で発生するといわれています。東京都の新たな被害想定によると、マグニチュード7.3の東京湾北部地震が発生した場合(冬の夕方18時・風速8m/秒)、「区部木造住宅密集地域で、建物倒壊や焼失などによる大きな被害」が予測され、死者は最大で9,700人となっていますが、こうした被害を最小限に抑えるための万全な備えと日常的な訓練が必要です。
防災対策・災害対応については「自助/共助/公助」という考え方があり、まずは自らと家族を守るために家具の転倒防止や備蓄品の常備を怠らず(自助)、災害が発生した際には物資配給等の行政支援(公助)を待つことになりますが、首都圏で大地震が発生すれば、交通マヒやライフラインの停止等々大きな混乱が予想され、「公助」が機能するまでの間は、地域での助け合い「共助」が災害対応の大きな鍵を握ります。
防災会は「共助」を担う組織の一つですが、都市型の震災である「阪神淡路大震災」では、町会や地域防災組織などの活動が活発であった地域とそうでなかった地域とでは、消火、救出、救援物資の配分、炊き出し、住民の消息把握、情報の伝達・管理などで雲泥の差があったことが報告されており、今後、私たちの地域防災活動をいかに活発化させるかが課題です。
現在、関町南北町防災会は本部組織が整いつつありますが、今後は200世帯から400世帯を単位とした班を編成し、消火訓練などの実践的な活動をしていくことが当面の目標で、そのためには、住民の皆様のご理解とご協力が不可欠です。防災会では会員の募集を随時行っておりますので、当サイトのボランティア募集のページをご参照いただき、私どもの活動にご参加いただければ幸いです。